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世界自然遺産やんばるを知ろう

2021年7月、ユネスコの世界自然遺産に登録された「やんばる」。ここでは、やんばるの地域性や世界自然遺産の登録に至った背景に加え、「奇跡の森やんばる」を体感できるガイドツアー、固有種の情報もご紹介します。

世界自然遺産やんばるとは?

世界自然遺産に登録された理由やそのエリアなど「やんばる」を深掘りしていきます。

なぜ「やんばる」が世界自然遺産に登録されたの?

選定理由は生物の多様性

1972年に採択された世界遺産条約により、「自然美」「地形・地質」「生態系」「生物多様性」のいずれかを満たすことが世界自然遺産選定の条件となります。「やんばる」を含む琉球列島は、約1200万年前までは大陸の一部でしたが、その後の激しい地殻変動などで大陸から切り離され島嶼となりました。島に残された生き物は、隔離された環境の中で独自の進化を遂げ、その地域にしか生息していない“固有種”になったと考えられています。現在も固有性の高い生態系を有し、生物の多様性が認められることが評価され、鹿児島県の奄美大島や徳之島、沖縄県の西表島(いりおもてじま)とともに世界自然遺産に登録されました。

世界自然遺産のエリアはどこ?

「やんばる」とは、おもに名護市以北の沖縄本島北部のことを指します。特に国頭村(くにがみそん)や大宜味村(おおぎみそん)、東村(ひがしそん)からなる「やんばる3村」と呼ばれるエリアは、面積の約80%が常緑広葉樹に覆われ、やんばる国立公園に指定されています。世界自然遺産に登録されたエリアは、やんばる3村にまたがる脊梁山地帯で、ここには沖縄本島最高峰となる標高503mの与那覇岳(よなはだけ)、伊部岳(いぶだけ)など200~500m級の山々が連なっています。登録区域の面積は約7721haありますが、自然保護の観点から立ち入りが制限されている場所もあります。

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奇跡の森ともよばれる「やんばる」の魅力

世界自然遺産「やんばる」の特徴

「やんばる」は2021年7月26日、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として世界自然遺産に登録されました。登録名称の沖縄島北部がやんばる3村に該当します。やんばる3村は、北緯27度付近にありますが、世界的に見るとメキシコやインドなど乾燥地帯が大部分を占めます。やんばる3村のように常緑の照葉樹林で覆われた森は世界的に見ても希少といえます。これはやんばる3村を含む沖縄島が亜熱帯海洋性気候で一年を通して暖かく、また、降水量が多いことから、亜熱帯の森が形成されていると考えられています。

また、森の中には、渓流が無数にあり多種多様な生き物を育んでいます。やんばる3村の面積は日本の国土の約0.1%ほどですが、この狭い範囲に日本全体で確認されている鳥類の約半分、在来のカエルの約1/4が生育しています。

出会えたらラッキー!
やんばるの固有種たち

狭い面積の中に多種多様な動植物が生息するやんばるの森。なかでもやんばるにしか生息しないやんばる固有種を紹介します。

写真提供:環境省やんばる野生生物保護センター

  • ヤンバルクイナやんばる固有種絶滅危惧種

    日本で唯一の飛べない鳥でやんばるの固有種。体長は約30cm。夜間は樹上で眠ることが知られています。国の天然記念物。

  • ノグチゲラやんばる固有種絶滅危惧種

    沖縄の県鳥にも指定されているキツツキの仲間。イタジイなどに巣穴を作ります。やんばるの固有種。国の特別天然記念物。

  • ヤンバルテナガコガネやんばる固有種絶滅危惧種

    昭和58年(1983)に発見。体長5~6cmと日本最大の甲虫で長い手が特徴です。やんばるの固有種で国の天然記念物に指定。

  • オキナワトゲネズミやんばる固有種絶滅危惧種

    いったんは絶滅が心配されましたが2008年の研究調査により再び生息が確認されたとても希少なネズミです。国の天然記念物。

  • ナミエガエルやんばる固有種絶滅危惧種

    体長約13cmにもなる大型のカエルで大きな声で鳴くことで知られています。4~6月には渓流などで産卵。沖縄県の天然記念物。

  • オキナワセッコクやんばる固有種絶滅危惧種

    茎が束ねるように密に生え、約70cmも細長く垂れさがる着生ランです。イタジイやオキナワウラジロガシなど大木の幹に着生します。

保全に向けた取り組み

自然を守る観光マナー

やんばるには貴重な動植物はもちろん人々も暮らしています。
住民の暮らしの邪魔をしない、生態系を乱さないなどマナーを守ってやんばるを楽しみましょう。

  1. ロードキル(輪禍)に十分気をつけて!
  2. 動植物は絶対に捕獲や採取をしないで!
  3. 外来種を持ち込まないように注意を!
  4. 大きな音を立てるなど生き物を脅かさないように!
  5. ゴミは必ず持ち帰ること!

詳しくはこちら!やんばるの自然を楽しむためのマナー&ルール

学べる観光ガイドツアー

やんばるの森を安全に、そしてより深く知るならガイドツアーがおすすめです。
やんばるを知り尽くしたガイドの案内で、自然だけでなく歴史や文化についても学んでみましょう。

やんばる3村に出かける前に知っておこう

3村へのアクセス

やんばる3村の入口にあたる道の駅おおぎみまでは那覇空港から車で約1時間30分、東村の中心地、東村平良(たいら)まで車で約1時間40分、国頭村の中心地にある道の駅ゆいゆい国頭まで車で約1時間40分。なお、伊部岳トレッキングのスタート地点、国頭村安田(あだ)へは車で約2時間かかります。これらの所要時間は、いずれも高速道路、豊見城・名嘉地(とみぐすく・なかち)IC~許田(きょだ)ICを利用しています。

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  • 世界自然遺産エリアにある山を歩く

    伊部岳(いぶだけ)トレッキング

    標高351mの伊部岳をガイドと一緒にトレッキング。木々に囲まれた登山道を登ること約1時間、沖縄最大規模のオキナワウラジロガシに出会う。

    Read more
  • 世界自然遺産の入口で動植物の営みを知る

    ネイチャーガイドと歩く森林公園ツアー

    国頭村にある森林公園をネイチャーガイドの上開地(かみがいち)広美さんと歩くツアー。見落としそうな小さな生き物や植物などとともにやんばるの自然について解説。

    Read more
  • 夜のやんばるの森へでかけ、生き物などをモニタリング

    保全体験型ナイトツアーAKISAMIYO(あきさみよ)

    地域ガイドとネイチャーガイド2人の案内で、GPSを持ち夜のやんばるの森へ。フクロウや昆虫の鳴き声を聞きながら夜行性の生き物たちに遭遇。

    Read more

こちらも体験したい!
まだあるガイドツアー

カヌーで行くやんばるの森秘境ツアー

沖縄で最も大きなダム、福地ダムの湖面をカヌーで縦断。到着地は、世界自然遺産に登録され、めったに人が近寄ることがないやんばるの深い森。ここからシャワークライミングと森トレッキングの2つのツアーが楽しめます。 詳しくはこちら→

  • シャワークライミングツアー

    シャワークライミングとは沢登りのこと。森を流れる渓流を歩いたり泳いだりしながら上流の滝を目指します。滝へ到着したら滝登りや滝壺へのダイブなどアクティブな体験が楽しめます。

  • 森トレッキングツアー

    恐竜が出てきそうな深い森の中をトレッキング。急こう配の山道ではロープを頼りに登ったり、沢沿いを歩きながら、樹齢350年にもなるオキナワウラジロガシを目指します。

ウフギー自然館へ行こう!

やんばるの森の成り立ちや固有種などの情報を紹介しているのが「ウフギー自然館」です。やんばるについての知識や理解が深められるため、やんばるを訪れる際にはぜひ立ち寄ってみましょう。

野生生物や貴重な森について興味を引き立てる展示物がいっぱい!

やんばるの森への関心がより深まります

国頭村比地(ひじ)にある環境省の施設。訪れる人にやんばるの自然や生き物ついての理解と関心を深めてもらうことと、貴重な自然の保全活動の拠点として1999年に設置されました。2010年にリニューアルした際に「ウフギー自然館」という愛称が付けられました。館内はおもに4つのコーナーからなり、やんばるについての基礎知識の紹介からオリジナル映像の上映などさまざま。特に「固有種ということ」コーナーでは、ヤンバルクイナやノグチゲラなど固有種の映像や鳴き声も視聴可能。希少な生き物たちを身近に感じることができます。

環境省やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館 詳しくはこちら→

「ウフギー」とは沖縄の言葉で大木を意味。すぐ裏手にはやんばるの森が迫ります

  • エントランスゾーンでは、やんばるの基本情報や最新情報を展示

  • 「固有種ということ」コーナーでは営巣木や実物のはく製も展示

  • やんばるの夜の森を再現したエリア。懐中電灯を照らすと夜行性の生き物たちが姿を現します

こちらもやんばるの
おすすめ観光情報が満載!
  • 国頭村観光協会
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