「やんばる学びの森」に宿泊してナイトウォークとガイドウォークに参加。より、やんばるについての知識が深められるプランです。慶佐次川(げさしがわ)のマングローブも観察し、やんばるの特徴的な自然環境を学ぶことができます。
地図でコース全体概要を見る寝っ転がって大宜味村のことを映像で学ぶ
「道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター」にある映像ホールには、プラネタリウムのようなドームシアターがあります。マットと枕が12セットあり寝転がりながら映像を眺めることができます。
映像の内容は、やんばるの成り立ち、自然との共生など。プラネタリウムを見る感覚で大宜味村や、やんばるについて学べます。映像は1回25分間。現在はコロナ対策で1回につき1組限定で公開しています。
窓口では大宜味村観光協会のオリジナルグッズを販売しています。大宜味村に住むと伝えられている精霊「ぶながや」と大宜味村特産のシークヮーサー、芭蕉布が描かれたエコボトル2220円。
標高230m、塩屋湾を眼下におさめるロケーションレストラン
沖縄八景に数えられる塩屋湾の北側、六田原(むたばる)展望台近くに立つレストラン。2021年9月のオープン以来、絶景を眺めようと沖縄県の内外から多くの人が訪れています。標高は230m。マネージャーの上江洲(うえず)さんによると「沖縄一標高の高いレストラン」とのことです。
バルコニーからの眺め。塩屋湾と宮城島、塩屋大橋が一望できます。この風景を見て「日本三景の松島のようだ」と感激する人もいるとか。この景色を見ながらのランチを楽しむために遠方からわざわざ足を運ぶ人もいるとのことです。
メニューは、中国料理、イタリアン、フレンチと2カ月おきにローテーション。取材日はイタリアンでした。写真はランチメニューの特別コース、デジュネ3850円。鮮魚のカルトッチョ・魚介の紙包みをメインに前菜からデザートまで揃います。なお、本日のパスタ1500円や県産若鶏のデアブロ1900円などお手頃なメニューも用意されています。(※料理は取材時のものです)
ウフギー自然館でやんばるのことを深く知る
やんばるを訪れる人々に野生生物保護への理解や関心を深めてもらうほか、絶滅の恐れのある野生生物の保護増殖事業や、調査研究を行う拠点施設。やんばるの自然が貴重な理由などを紹介したエントランスゾーン、やんばるの自然と生き物について生態系のおもしろさを紹介したコンテンツゾーンなどからなります。
コンテンツゾーンの展示のひとつ「固有種ということ」。ヤンバルクイナやノグチゲラなど、やんばるを代表するさまざまな固有種の生態や現状について詳しく紹介しています。写真のように紹介方法がわかりやすく工夫されているので、やんばるへ訪れた際にはぜひ立ち寄りたい施設です。
写真提供:環境省やんばる野生生物保護センター
やんばるでは珍しい(?)海がすぐ近くのカフェ
国道58号沿いにあり、海がすぐ近くに見えるカフェ。「この美しい景色を見てもらいたい」という思いから、道路沿い設けられたバルコニーにはデッキチェアにブランコと、海を見ながらくつろげるポイントがいっぱいです。
ジェラートはマンゴーやシークヮーサーヨーグルトなど7種類。1フレーバー500円で2フレーバーのジュニアサイズが600円、レギュラーサイズが700円。写真は紅芋と胡麻マースの2フレーバーレギュラーサイズです。濃厚な紅芋と胡麻の風味にマース(塩)がアクセントとなり、おすすめの組合せのひとつです。
自家製やんばるジンジャーエール700円は、月桃、カラキ、松ぼっくりなどで作られた薬膳ドリンク。トレッキングの前後に飲むと効果がありそうです。さし草粉入りのキビ糖チーズケーキ500円も手作りでこちらの名物。ぜひオーダーしたいですね。
「やんばる学びの森」へ到着。建物の手前に小高い丘がありここからやんばるの山並みを一望することができます。正面に見えるのが沖縄本島最高峰、標高503mの与那覇岳(よなはだけ)です。チェックインの後は少し休憩をとり、夕食後、ナイトハイクに参加します。
夜の森の中をガイドと歩き、生き物の多様性を学ぶ
夜の帳がおり、辺りが暗くなった19時、ナイトハイクがスタートします。レストラン前に集合し生態系や固有種など、やんばるの自然についてのブリーフィングを聞いた後、ガイドの車に乗ってポイントへと移動します。
まずはアスレチック広場にやってきました。一角には池がありカエルの大合唱が聞こえます。ガイドの大城さんが生き物を探します。
アオガエルがいました。よくいるカエルだそうです。カエルの側にはヘビがいるとのことで注意が必要ですね。
車で移動して川の近くへとやってきました。大城さんが目を凝らします。
石と同化して見えにくいですが、ナミエガエルがいました。沖縄島北部(やんばる)の固有種で沖縄県の天然記念物です。
オキナワミナミサワガニ。サワガニの中ではやや大型の部類です。
模様が美しいハナサキガエルです。こちらも沖縄島北部(やんばる)の固有種です。
夜行性の生き物たちが活発に動く夜だからこそみられる生き物がいます。その中には危険な生き物もいます。こちらはヒメハブ。琉球列島の固有種です。小型のハブで性格はおとなしいとのことですが毒をもっているので危険です。ツアー中はガイドの注意事項をしっかり守って参加しましょう。
ツアーの締めは大城さんの唄三線(うたさんしん)。10曲ほどのレパートリーの中からリクエストに応じ1曲披露してくれます。虫の音や鳥の声のみが聞こえる「やんばる学びの森」に響く三線の音は忘れられない思い出になることでしょう。
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