多様な固有種が生息するやんばるの大自然をさまざまな角度から体感できるプランです。東村の森をジップラインで飛び越えたり、パワースポットの森をトレッキングしたり…。早朝のヤンバルクイナ探索ツアーでは自然の中に生息するヤンバルクイナに会えるかも?!
朝日を待ちながらヤンバルクイナに逢う
やんばるの生き物といって真っ先に思い浮かぶヤンバルクイナは、絶滅が心配されているやんばるの固有種で国の天然記念物に指定されています。そんなヤンバルクイナを観察するツアーを主催しているのが、「海遊び・森遊び きじむなあ」です。2000年開業とやんばる3村で最も古い海と森の自然観察ショップの限定ツアーです。
午前4時に集合し、ポイントへ移動します。車の中でガイドから生き物の生態や観察の際の注意点などを聞きます。ちなみに観察は生き物にストレスを与えないよう車中から行います。
早朝はエサを求めてヤンバルクイナの行動範囲が広くなります。運が良ければ大好物のミミズを食べているヤンバルクイナを見ることができるかもしれません。ガイドによれば、長年の経験と十分な下見を重ねているのでヤンバルクイナの遭遇率はなんと99%とのこと。なお、夜の部もあり、木の枝で休息をとるヤンバルクイナを見ることができます。
琉球創世の神が降り立ったと伝わる地を歩こう
大石林山は約2憶5000万年前の石灰岩層が隆起してできた熱帯カルストで、一帯は琉球創世の神、アマミキヨが降り立ったとの伝説が残る安須杜(あしむい)と呼ばれる聖地にあります。麓にあるチケット売場・駐車場から送迎車に乗って約5分で大石林山に到着します。
トレッキングコースは4本あり写真の悟空岩はそそり立つ石灰岩が印象的で大石林山のシンボル的な存在です。奇岩・巨石コースと美ら海(ちゅらうみ)展望台コースが交わる場所にあります。
美ら海展望台コースは、絶景が眺められるルートです。写真の美ら海展望ステージからは、本島最北端の辺戸岬や鹿児島県の与論島を一望。思わず見とれてしまうほどの絶景です。
ガジュマル・森林コースでは、猪垣(ししがき)や大小6万本のソテツが林立するソテツ群落、多数のガジュマルを見ることができます。なかでも樹齢約200年、枝周り約120mという「御願(うがん)ガジュマル」(写真)はその大きさに圧倒されるほどです。
大石林山の拠点、精気小屋でひとやすみ
大石林山のすべてのトレッキングコースの拠点となるのが精気小屋です。こちらでは沖縄そば800円などのメニューを用意しているので、トレッキングの後は休憩を兼ねてランチを楽しむのもおすすめです。
ボロボロジューシー800円。聖地・安須杜で採れた、サクナ、ニガナ、ヨモギの3種類の薬草が入った雑炊です。疲れた体にぴったりですね。
海の向こうは鹿児島県。本島最北エリアを楽しもう
沖縄本島最北の辺戸岬には展望台が複数あり、東側の展望台からは大石林山のある安須杜も観ることができます。観光案内所「HEAD LINE」では国頭村を中心にやんばるの観光情報を手に入れることができます。
森の中に突如現れる巨大な鳥に驚愕
辺戸岬から車で約5分。ヤンバルクイナの形をしたその名も「ヤンバルクイナ展望台」。高さ約11mあります。
ヤンバルクイナの“体内”に展望所があり、ここから辺戸岬の全景が一望できます。
やんばるを代表するビュースポット
ヤンバルクイナ展望台から車で約10分。茅打バンタは、やんばるの海と山が一望できる絶景ポイントです。バンタとは断崖のことで、高さは約80m。足のすくむような高さですが、やんばる随一と呼ばれる眺めをぜひ見てみましょう。
昔懐かしい商店感覚で大宜味の特産品を
2020年2月に「道の駅おおぎみ」が移転し、現在は「大宜味村農村活性化センター」として運営しています。食堂やコーヒー店などがあり、なかでも30年に渡り、農産物直売所を行っているのが「てどこんやー」で、沖縄県における直売所の走りともいわれています。店主の手登根恵貴さんはミカン生産農家で御年92歳。店は開店当時からの相対売りで、スタッフが気兼ねなく話かけてくれます。
シークヮーサー栽培70年の店主、手登根さんの農園で採れた青切りシークヮーサー果汁100%の原液1000円は一番の人気商品です。
8月から翌4月まで店頭には柑橘類が並びます。その種類は大宜味村を代表する、シークヮーサーをはじめ、タルガヨー、カーブチー、タンカン、クガニー、ニューサマーオレンジなどさまざま。
「赤土大根」は直売所の大人気商品。新鮮で美味しいと県内各地から買い求める人が多く、県外客の需要もあるとのこと。
隣の山から流れ落ちる親川滝(おやかわたき)は駐車場から眺めることができます。また目の前には海が広がるなど自然を感じることができ、やんばるドライブの疲れを癒してくれる直売所として知られています。
シークヮーサー尽くし!入場無料のテーマパーク
大宜味村特産のシークヮーサーのことを飲んで、食べて、買って、学べるテーマパークです。入口ではオリジナルキャラクター「しぃーのすけ」が出迎えてくれます。館内にはシークヮーサーの搾汁シーンが見学できる工場があり、スタッフがその様子を説明してくれます。
蛇口をひねるとシークヮーサージュースがでてきます。まずはここでシークヮーサーのおいしさを体験してみましょう。別のコーナーでは、9月と12月に収穫されたシークヮーサージュースの飲み比べもできます。味の違いを感じてみてください。
シークヮーサーを使用したおみやげもたくさん売っています。左側は9月に収穫した健康成分が豊富なシークヮーサーの初搾り1950円。右側はシークヮーサーのジャム各680円で、9月、10月、11月、12月と収穫時期によって種類がわけられています。
レストランでは専属パティシエが作るスイーツが大好評。特に鮮やかなグリーンが特徴のモンブラン1000円がおすすめで栗、ピスタチオ、シークヮーサーが錦糸に練り込まれています。季節ごとに新しいスイーツを発売しているので、リピーターも多いそうです。
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